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東灘からポタリング

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ポケロケ・ブロ・マドン、3台の愛車でどこかに出かけた時の記録など

糖質制限ダイエット・追記

一部反響とともに疑問も挙がった先日のネタ。少し追記をしておく。

○糖質制限ダイエット全般について
カロリー制限は行わないので、例えば成人男性の必要量である2500kcal/日がそのまま食べれる。
ただし主食のごはんはだめ(=糖質制限)、他にもうどんやラーメン・パンもだめ。
でもその分おかずは増やして食べられる。
ご飯の代わりはとうふ、おから、ブロッコリーなど工夫して紛らわせる。
酒も蒸留酒(焼酎やウイスキー)は可、醸造酒も辛口ワインは可。
どうしても高蛋白・高脂肪となるが、動物性の飽和脂肪酸(要は肉の脂身)の摂取はほどほどに控えた方がよい。
〜これなら不精者の小生とその家族でも出来そうと手を付けた次第。

○制限の厳しさ(=糖質の量)について
一番厳密とされる米国のアトキンス式で1日の糖質(炭水化物)量が20gとか。次が江部先生の3食制限食(スーパー糖質制限)で1日量が50gくらい。
これらは本格的な糖尿病患者さん用と考えて、一般人のダイエットなら江部のスタンダード式で、これなら朝夕は糖質制限だが、昼は普通に食堂などで外食が出来て、糖質量は100g追加くらい。
他方で北里の山田先生は一日量130gを「軽めの糖質制限」として推奨。
〜とまあ人によって量は様々、当然厳しい方が効果があるが持続は困難なので、その辺りも勘案して。

○糖質量の下限について
いずれにしても制限するのだが、米国糖尿病学会によれば「1日の必要糖分摂取量の下限」はゼロ、つまり一切接しなくても構わないらしい。
赤血球など体内には糖分しか利用しない細胞もあるが、必要分は肝臓が脂肪酸などから「糖新生」で作っている。
農耕が出現した1万年前までの人類にとっては、糖質はよほど例外的に摂取できた程度の食料で、ずっと生肉・生魚・生骨髄中心で何百万年も生きてきたのが事実。
〜石器もままならなかった原始時代では、人間の主食は肉食獣の食い残した動物死体に残る骨の骨髄だった、という話があるらしい。実はビタミン・ミネラル豊富でおかげで現代まで種が繋がったとか。

○身体への悪影響の可能性について
治療中の糖尿病患者さんの場合には低血糖が誘発される懸念があって推奨できず、いわば当然。
腎不全の場合には低蛋白食が病気の中期以降基本となるので、禁止。
活動性の膵炎の場合も、蛋白質消化の負荷は避けた方が賢明で、禁止。
肝硬変の場合では糖新生が怪しいので、禁止。
〜このうち先日の糖尿病学会が気にしていたのが腎臓への悪影響。糖尿の合併症での腎不全は有名だが、それを増加させるのでは?との懸念が大きかった様子。確かにこの点にはまだ「増やす」とも「減らす」ともエビデンスがない状況で、両者にらみ合い状況か。

○ローディーへの注意事項
ツールの選手は試合中毎日2万kcalとか。それもほとんど9割以上糖質で摂取。
栄養学的には「脂質がガソリン、糖質はターボ」との話もあり、激しい運動には糖質が必須なのでしっかり摂って走りましょう。
〜もし欠けると下手をすると低血糖で失神、これは最悪の場合に肝機能障害の合併から多臓器不全まで起こりうるので要注意を。
by ichiro82 | 2013-07-24 19:37 | 雑感

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